日本留学の経費支弁者の書類:家族が学費・生活費を負担するときに必要なもの、預金残高証明書、資金形成経緯、注意点
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日本に留学するとき、学費と生活費を誰が払うのかを、出入国在留管理庁(地方出入国在留管理局)に示す必要があります。ネパールでは、家族が払うことが多いでしょう。このガイドでは、出入国在留管理庁の公式な書類一覧にもとづいて、経費支弁者(費用を払う人)が準備する書類と、気をつけることを説明します。
下に挙げた公式ページは、2026年11月8日に確認しました。必要な書類は、入学する学校の種類と、学校が「適正校」かどうかで変わります。また、申請の様式や運用は、改正されることがあります。 このガイドは、日本語教育機関(日本語学校)に入るときの、COEの新規申請を中心に説明します。大学や専門学校などは、一覧が違います。書類の最新のリストは、必ず、入学する学校と、出入国在留管理庁の「在留資格『留学』」のページで確認してください。審査の結果は、出入国在留管理庁が判断するもので、このガイドは保証しません。
まず、全体のつながり
COEの申請は、多くの場合、学校が代理人として行います。全体の流れは、COEと留学ビザのガイドをご覧ください。このガイドは、そのうち、「費用を払う人の書類」だけを、くわしく説明します。
出入国在留管理庁は、入国したあとに生活が苦しくなることを防ぐために、費用を払う力があるかどうかの確認を重くみる、と説明しています。
学校の種類によって、書類が変わる
出入国在留管理庁の提出書類一覧は、日本語教育機関について、学校の区分ごとに分かれています。区分は、出入国在留管理庁が学校に通知する「適正校」の区分(クラスⅠ、クラスⅡ、通知なし)です。自分が入る学校が、どの区分かは、学校に聞いてください。
「別表」は、出入国在留管理庁が示す、国・地域の一覧です。申請する人の国籍が、この別表に載っているかどうかで、必要な書類が変わります。別表に載っている国・地域に、ネパールは含まれていません。 そのため、下の表は、「別表に載っていない国」の列を見てください。
| 入る学校の区分 | 経費の書類(COEの新規申請) |
|---|---|
| 適正校(クラスⅠ) | 一覧に、経費支弁者の書類は、直接は載っていない。学校が作る「経費支弁能力に係る確認書」(令和9年4月以降の入学の場合) |
| 適正校(クラスⅡ) | 経費支弁書、経費支弁者と申請人の関係を示す資料、預金残高証明書(原本)、過去1年間の資金形成の経緯を示す資料 |
| 適正校の通知を受けていない学校 | 上のクラスⅡの4つに加えて、経費支弁者の職業を示す資料、過去1年間の経費支弁者の収入を示す資料 |
クラスⅠの学校でも、油断しないでください。出入国在留管理庁の留意事項には、一覧に載っていない書類でも、「在留中の一切の経費を払う力を示す文書」を、学校が入学のときに確認するように、と書かれています。また、審査の中で、一覧に載っていない書類を求められることもあります。クラスⅠの学校に入る場合も、家族は、下の書類を準備しておくと、あわてません(このガイドの目安です)。
それぞれの書類
経費支弁書
「費用を払います」と約束する、書類です。出入国在留管理庁が参考様式を出しています。費用を払う人が、書きます。 様式には、次のことを書く欄があります。
- 払うことになった経緯: 申請人(留学する人)の費用を払うことになった理由と、申請人との関係を、具体的に書く。
- 学費: 毎月、半年ごと、または1年ごとの金額(円)。
- 生活費: 月の金額(円)。
- 払う方法: 送金か振り込みかなど、方法を具体的に書く。
- 費用を払う人の住所、電話番号、氏名、申請人との関係。
様式には、在留期間の更新を申請するときに、送金の証明書、または、留学する人の名義の預金通帳の写しなど、生活費を払った事実がわかる書類を出す、という約束の文も入っています。つまり、「払う」と書いたとおりに、実際に払い続ける必要があります。
経費支弁者と申請人の関係を示す資料
費用を払う人が、申請人と、どういう関係なのかを示す資料です。どの書類で示すかは、学校や、出入国在留管理庁の指示に従ってください。ネパールの、どの書類が使えるかは、このガイドでは確かめられません。学校に、「家族関係を示す書類は、何を出せばよいか」を聞いてください。
預金残高証明書(原本)
費用を払う人の、預金の残高を示す書類です。原本を出します。出入国在留管理庁の留意事項には、次のことが書かれています。
- 残高証明書は、各国の政府や中央銀行などが認めている銀行の口座のものである必要があります。
- 出入国在留管理庁の留意事項では、原本の提出が求められる書類は、発行(作成)から3か月以内のものに限る、とされています。早く取りすぎると、使えなくなります。
- 送金が難しい国の出身者は、資産を持ち出す方法を説明する書類も、出す必要があります。ネパールがこれに当たるかどうかは、このガイドでは確かめられません。学校に確認してください。
過去1年間の資金形成の経緯を示す資料
預金のお金が、どうやって貯まったのかを示す資料です。出入国在留管理庁の留意事項では、次のものを出すように、とされています。
- 入出金の明細書。
- 預金通帳の写し。
- 公的機関が出した、1年間の収入の証明書。
発行する国で、公的機関が国などの認可を受ける必要がある場合は、認可を受けている機関の証明書を出してください。
経費支弁者の職業、過去1年間の収入を示す資料
適正校の通知を受けていない学校の場合に、一覧に載っています。仕事を示す書類(在職証明書など)と、収入を示す書類です。どの書類を出すかは、学校の指示に従ってください。ネパールの、具体的な書類名は、このガイドでは確かめられません。
気をつけること
出入国在留管理庁の留意事項は、次のように、強く注意しています。
- 証明書を偽造しない。 うその書類を出すと、今後の在留の申請でも、「適正な在留をする人かどうか疑わしい」と見られるおそれがあります。
- 一時的に、口座に高額を入れない。 審査のために、口座に、一時的に高いお金を入れることも、同じく、疑われるおそれがあります。だから、「資金形成の経緯」の資料が求められます。
- 虚偽の残高づくりや、一時的な入金を頼まない。 本当ではない残高や資金形成を見せるための入金は、審査で疑われるおそれがあります。書類は、本当のものだけを、出してください。
- 出した書類は、原則として返ってこない。 一度出した資料は、原則として返却されません。再び手に入れにくい原本の返却を希望するときは、申請のときに、申し出てください。
- 書類が出せないときは、理由を書く。 一覧にある書類を出せないときは、出せない理由を説明して、代わりになる資料を出す必要があります。
- 外国語の書類には、日本語の訳をつける。 提出書類が外国語で作られている場合は、日本語の訳文を添えます。
本人が払う、奨学金で払うとき
費用を払うのが、家族ではなく、本人の場合や、奨学金の場合は、必要な書類が違います。奨学金で費用を払う場合は、出入国在留管理庁が出している「奨学金の給付に関する証明書一覧」で、必要な書類を確認してください。奨学金は、学費だけでなく、生活費も払えるかどうかが、見られます。奨学金のしくみは、奨学金のガイドをご覧ください。
留意事項には、本人以外の人が費用を払う場合は、その人の「払う力を示す文書」と、その人が「払うことになった経緯を明らかにする文書」の両方を、確認する、と書かれています。
生活費は、どのくらい見ておくか
出入国在留管理庁は、日本で住むのに必要な生活費を、日本学生支援機構(JASSO)の「私費外国人留学生生活実態調査」で調べるように、と案内しています。一律の金額は、決まっていません。 学校の費用と、生活費の見方は、費用のガイドをご覧ください。
アルバイトについて、出入国在留管理庁は、学費と生活費の全額を、アルバイトでまかなうことは認められない、としています。留学の在留資格は、勉強が本来の活動で、アルバイトは、許可を受けて、勉強をじゃましない範囲で、例外的にできるものです。アルバイトの決まりは、アルバイトのガイドをご覧ください。「アルバイトで払うから、書類は少なくてよい」と言う人を、信じないでください。
在留期間を更新するとき
日本に着いたあとも、在留期間の更新のときに、費用を払っている事実が、確認されます。出入国在留管理庁の更新の書類には、「経費支弁書」の代わりに、「滞在費支弁に関する申告書」が指定されています。経費支弁書に書いた約束どおり、送金の記録や、通帳の写しを、残しておきましょう。送金の方法は、費用のガイドでも触れています。
家族が準備するチェックリスト
学校から、書類のリストをもらったら、次の順で、確かめましょう(このガイドの目安です)。
- 入る学校が、適正校かどうか、クラスⅠかⅡかを、学校に聞く。
- 学校の書類リストを、書面でもらう。
- 費用を払う人を決める。払う人の名前で、書類をそろえる。
- 払う人の、預金残高証明書(原本)を、申請の直前に取る(3か月以内)。
- 預金が貯まった経緯がわかる、入出金の明細と、通帳の写しを、そろえる。
- 払う人と、留学する人の関係を、示す書類を、学校に確認してそろえる。
- 経費支弁書を、払う人が、自分で書く。金額と、払う方法が、実際の計画と合っているか確かめる。
- 外国語の書類は、日本語の訳をつける。
- 偽造や、一時的な入金をしていないか、もう一度確かめる。
学校に聞くとよいこと
- 入る学校は、適正校ですか。クラスⅠですか、クラスⅡですか。
- 私の国籍の場合に必要な、経費の書類は、何ですか。
- 預金残高証明書は、いつまでに、どの金額以上のものが必要ですか。(学校によっては、目安の金額があるかもしれません。このガイドでは、一律の金額は、確かめられません。)
- 関係を示す書類は、何を出せばよいですか。
- 翻訳は、誰が、どのように作りますか。
よくある質問
預金は、いくら必要ですか?
出入国在留管理庁は、一律の金額を示していません。学費と生活費を、留学の期間、払い続けられる計画があるかどうかが、見られます。学校の書類リストと、学校の案内に従ってください。
家族以外の人に、費用を払ってもらってもいいですか?
出入国在留管理庁は、本人以外の人が払う場合に、その人の払う力と、払うことになった経緯を、確認すると説明しています。誰が払えるか、どの関係なら問題がないかは、このガイドでは確かめられません。学校に、先に相談してください。
クラスⅠの学校なら、家族の書類は何も出さなくていいですか?
提出書類の一覧には、クラスⅠの場合、経費支弁者の書類は、直接は載っていません。ただし、学校は、払う力を示す文書を確認するよう求められていて、審査で追加の書類を求められることもあります。準備はしておいてください。
残高証明書は、どこの銀行のものでもよいですか?
出入国在留管理庁の留意事項では、各国の政府や中央銀行などが認めている銀行の口座のもの、とされています。どの銀行が、これに当たるかは、学校に確認してください。
書類は、いつまでに準備しますか?
COEの標準処理期間は、1〜3か月です。原本は、発行から3か月以内のものが求められます。学校の締め切りに合わせて、取るのが早すぎないようにしてください。全体のスケジュールは、COEと留学ビザのガイドをご覧ください。
次にやること
学校に、書類のリストを、書面でもらってください。家族にも、このガイドを見せて、費用を払う人を決めましょう。全体の流れは、ネパールから日本に留学する方法にあります。学校の選び方と、エージェントについては、日本語学校の選び方をご覧ください。お問い合わせはできますが、入学やビザは保証しません。このサイトは無料で使えます。
出典
- 出入国在留管理庁:在留資格「留学」(提出書類、様式)
- 出入国在留管理庁:申請に当たっての留意事項(留学)
- 出入国在留管理庁:別表(別表掲載国・地域)
- 出入国在留管理庁:経費支弁書(参考様式)
- 出入国在留管理庁:提出書類一覧表(適正校クラスⅠの日本語教育機関・COE申請)
- 出入国在留管理庁:提出書類一覧表(適正校クラスⅡの日本語教育機関・COE申請)
- 出入国在留管理庁:提出書類一覧表(適正校の通知を受けていない日本語教育機関・COE申請)
- 出入国在留管理庁:経費支弁能力に係る確認書(参考様式)
- JASSO:私費外国人留学生生活実態調査
- 出入国在留管理庁:奨学金の給付に関する証明書一覧
- 出入国在留管理庁:滞在費支弁に関する申告書(在留期間更新許可申請)
- Immigration Services Agency of Japan
- Study in Japan (JASSO)
