日本語学校のあとは?大学・専門学校へ進学するための条件と準備の流れ
公開日: · 更新日:

日本語学校は、たいてい最初の一歩であって、ゴールではありません。進学を目指す人は、日本語学校で日本語を学んだあと、大学や専門学校に進みます。このガイドでは、進学先の種類、進学のために必要な条件、準備の流れを、公的な情報にもとづいて説明します。留学を決める前に知っておくと、日本語学校の選び方や、入学の時期の考え方が変わります。
下に挙げた公式ページは、2026年11月7日に確認しました。進学先の条件や日程は学校ごとに違い、変わることもあります。このガイドは地図として使い、出願の前に、必ず進学先の学校の募集要項で確認してください。
進学先の種類
Study in Japan(JASSO)が説明している、主な進学先です。
| 進学先 | 内容 | 期間 |
|---|---|---|
| 大学 | 学部で学び、学位を取る | 一般に4年(医学・歯学・獣医学、一部の薬学は6年) |
| 短期大学 | 大学より短い課程 | 2年または3年 |
| 専門学校(専修学校の専門課程) | 仕事に必要な実践的な技術を学ぶ。工業、農業、医療、衛生、教育・社会福祉、商業実務、服飾・家政、文化・教養の8つの分野がある | 専門士:2年以上(62単位以上・1,700時間以上)/高度専門士:4年以上(124単位以上・3,400時間以上) |
そのほか、私立大学や短期大学の「留学生別科」のように、日本語と大学で学ぶための基礎を学ぶ課程もあります。
専門学校を終えると、専門士は大学への編入、高度専門士は大学院への入学の資格が得られるとされています。大学の短期大学卒業生などは、4年制大学の2年次や3年次に編入できる場合があります。ただし、編入を受け入れない大学や、単位がそのまま認められない場合もあるので、早めに進学先に確認してください。
進学に必要な条件
条件は、進学先と、授業で使う言葉(日本語か英語か)によって違います。
学歴
大学
- 原則として、学校教育の12年の課程を修了していることが必要です。
- 母国の学校教育が12年に満たない場合は、文部科学省が指定した「大学入学のための準備教育課程」を修了すると、出願できる場合があります。
- 18歳以上で、12年の課程修了に相当する学力認定試験に合格した場合も、出願資格に当たることがあります。ただし、もとの学校教育が12年未満の場合は、さらに指定された準備教育課程または研修施設の課程の修了が必要です。どの試験が12年の課程に相当するかは、大使館や進学先に確認してください。
専門学校
- 12年以上の学校教育がある国の出身者は、12年の課程を修了していることが必要です。
- 12年に満たない国の出身者は、いくつかの条件があります。たとえば、11年の課程の修了と指定された準備教育課程の修了、指定された11年以上の課程の修了、高校修了程度の学力認定試験の合格と準備教育課程の修了、などです。どれに当たるかは、必ず進学先の専門学校に確認してください。
自分の国の学校の年数がどれに当たるかは、進学先の学校と、必要に応じて大使館に確認してください。
日本語の力
日本語で授業をする大学
- 日本語能力試験(JLPT)のN1またはN2に合格し、日本留学試験(EJU)の「日本語」(記述を除く)で250点程度を取ることが目安として示されています。
専門学校
授業は日本語です。次のどれかに当てはまることが必要です。
- 法務大臣が告示で定める日本語教育機関などで、一定期間の日本語教育を受けた。必要な期間は、学校や年度、資料によって違うことがあるので、必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。
- JLPTのN1またはN2に合格した。
- EJUの「日本語」で200点以上を取った。
- BJTビジネス日本語能力テストで400点以上を取った。
- 日本の小学校・中学校・高校で1年以上学んだ。
出入国在留管理庁は、高等教育機関で日本語の授業を理解するには、日本語教育の参照枠のB2以上の力が求められるとしています。日本語教育機関に入るときに確認されるA1相当の力だけでは、大学・専門学校の授業についていくには足りません。専門学校の条件は、学校や年度によって違うことがあるので、必ず志望校の募集要項で確認してください。
英語で授業をする大学
- 学部の目安として、TOEFL iBTで71〜80点、またはIELTSで5.5〜6が示されています。
日本語の学習時間の目安
JASSOによると、大学の授業についていくには、JLPTのN1またはN2程度の力が必要で、600〜900時間以上の学習が目安とされています。日本語学校で学べる期間は、通常、最長2年です。進学したい時期から逆算して、日本語力の目標を決めましょう。
日本留学試験(EJU)とは
EJUは、日本の大学などに入るために必要な、日本語と基礎学力を測る試験です。日本語、理科、総合科目、数学などがあり、受ける科目は進学先の大学が決めます。「日本語」は日本語で行われ、そのほかの科目は日本語か英語を選べます。
2026年は、6月21日(第1回)と11月8日(第2回)に実施されます。成績は、第1回が7月下旬、第2回が12月中旬の予定とされています。日程は年によって変わります。会場、申し込みの期間、受験料は、JASSOの最新の案内で確認してください。
EJUを使うかどうかは、進学先によって違います。独自の入学試験を行う学校、書類や面接で選ぶ学校もあります。
入学時期と出願の時期
- 日本の大学の学年は4月に始まります。大学によっては、9月や10月に入学する秋入学もあります。
- 専門学校の入学時期や出願期間は、学校ごとに違います。JASSOのページに決まった日程は載っていません。
- 出願の締め切りも、進学先に確認してください。
日本語学校の入学時期との組み合わせは、4月入学と10月入学のガイドで考え方を説明しています。
出願のときに求められる書類
大学の場合、一般に次のような書類が求められます。学校によって違います。
- 願書
- 高校の卒業証明書
- 高校の成績証明書
- 校長または先生の推薦状
- 日本語または英語の力を示す書類
日本語や英語への翻訳が求められる場合もあります。母国で書類を用意する必要があるので、日本に行く前に、書類を取り寄せられるか確認しておくと安心です。
日本語学校を選ぶときに確認すること
進学を考えているなら、次の点を学校に聞きましょう。
- 進学の実績と支援: 卒業生がどんな学校に進んでいるか。進学の相談や出願書類の手伝いがあるか。
- 進学のコース: 進学向けのコースがあるか。JLPTやEJUの対策があるか。
- レベル分け: クラスのレベルの分け方、1クラスの人数。
- 期間: 進学したい時期に間に合う入学月とコースの長さか。
- 費用: 進学後の学費も別にかかります。費用ガイドで、日本語学校の費用と生活費の目安を確認してください。
学校選びの全体のチェックリストは、日本語学校の選び方にあります。
よくある質問
日本語学校のあと、必ず進学しなければいけませんか?
いいえ。ただし、日本語学校で在留資格「留学」で滞在できる期間は、通常、最長2年です。その後の進路は、あなたの目的に合わせて、早めに考えてください。
JLPTのN2を取れば、大学に入れますか?
いいえ。日本語の条件の一つにすぎません。学歴、EJUなどの試験、書類、学校の選考があります。進学先の募集要項で確認してください。
EJUは必ず受けないといけませんか?
進学先によります。EJUの成績を求める大学もあれば、独自の試験や書類・面接で選ぶ大学もあります。
専門学校と大学のどちらがいいですか?
目的によって違います。専門学校は、仕事に必要な実践的な技術を学びます。大学は、学部で幅広く学び、学位を取ります。学べる分野、期間、費用、卒業後の進路を、進学先に確認して比べてください。
12年の学校教育がない場合は?
大学は、文部科学省が指定した準備教育課程を修了すると出願できる場合があります。専門学校も、国によっては、11年の課程と指定された準備教育課程が必要です。進学先に確認してください。
次にやること
進学を見すえて学校を探すには、日本語学校一覧で、入学月、費用、寮、卒業後の支援を比べてください。全体の流れはネパールから日本に留学する方法をご覧ください。助けが必要なら、お問い合わせください。このサイトは無料で使えます。入学やビザは保証しません。
