日本語能力試験(JLPT)とは?N1〜N5のレベル、試験日、合格の基準、ネパールでの受験
公開日: · 更新日:

日本語能力試験(JLPT)は、日本語を母語としない人の日本語の力を測る、世界で受けられる試験です。留学の準備では、「どのレベルを、いつまでに取ればいいか」がよく話題になります。このガイドでは、レベルの違い、試験日、合格の基準、ネパールでの受け方、留学や進学との関係を、公式サイトの情報にもとづいて説明します。
下に挙げた公式ページは、2026年11月7日に確認しました。試験日、申し込みの期間、会場は、年や都市によって変わります。申し込みの前に、必ず公式サイトと主催機関の最新の案内を確認してください。
5つのレベル
JLPTには、N1〜N5の5つのレベルがあります。公式サイトによると、最も易しいのがN5、最も難しいのがN1です。
| レベル | 公式サイトの説明(要約) |
|---|---|
| N1 | さまざまな場面で使われる日本語を理解できる。論理的で抽象的な文章(社説、評論など)を読み、内容と筆者の意図を理解できる。自然な速さの会話、ニュース、講義を聞いて、話の流れや要点を理解できる |
| N2 | 日常的な場面で使われる日本語に加え、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できる。新聞や雑誌の記事など、わかりやすく書かれた文章を読める。ほぼ自然な速さの会話やニュースを聞いて理解できる |
| N3 | 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できる。日常の具体的な内容の文章や新聞の見出しを読める。自然に近い速さのまとまった会話を聞いて、話の流れや人間関係をおおむね理解できる |
| N4 | 基本的な日本語を理解できる。基本的な語彙や漢字で書かれた身近な話題の文章を読める。ゆっくり話される日常の会話をおおむね理解できる |
| N5 | 基本的な日本語をある程度理解できる。ひらがな、カタカナ、基本的な漢字で書かれた定型的な表現や文を読める。ゆっくり短く話される会話から、必要な情報を聞き取れる |
N4とN5は、教室で学ぶ基本的な日本語の理解を測ります。N1とN2は、実際の生活のより幅広い場面で使われる日本語の理解を測ります。N3は、その間の橋渡しのレベルです。
試験日
試験は、年2回、7月と12月の日曜日に行われます。2026年は、7月5日(第1回)と12月6日(第2回)です。日本国内では年2回ですが、海外では、都市によって7月か12月のどちらか一方しか行われないことがあります。日程は年によって変わります。
ネパールで受ける
公式サイトの海外会場の一覧には、ネパールのカトマンズが載っています。主催機関は、ネパール日本語教師会(JALTAN)です。2026年は、7月と12月の両方が表に示されています。ただし、申し込みの期間、受験料、具体的な会場、実施の最新の状況は、現地の主催機関であるJALTANに直接確認してください。公式サイトも、詳しくは主催機関に問い合わせるよう案内しています。
日本で受ける場合は、日本国内の会場で、日本の主催機関の案内に従って申し込みます。
合格の基準
JLPTは、「尺度得点」という方法で採点されます。正解の数をそのまま足す方式ではありません。公式サイトのFAQによると、合格するには、次の両方を満たす必要があります。
- 総合得点が、基準点以上であること。
- 各得点区分の得点が、区分ごとの基準点以上であること。
1つの区分でも基準点に届かなければ、総合得点が高くても不合格になります。必要な区分を受けなかった場合も、不合格になります。
総合得点の基準点(180点満点)は、次のとおりです。
| レベル | 総合得点の基準点 |
|---|---|
| N1 | 100点 |
| N2 | 90点 |
| N3 | 95点 |
| N4 | 90点 |
| N5 | 80点 |
区分ごとの基準点は、N1〜N3では各区分19点、N4とN5では「聴解」が19点、「言語知識・読解」が38点です。
不合格だった区分だけを、もう一度受けることはできません。毎回、すべての区分を受けて、基準を満たす必要があります。
成績書が届く時期
公式サイトによると、海外で受けた場合の成績書は、7月の試験は10月ごろ、12月の試験は3月ごろに、受けた都市の主催機関を通じて届きます。公式ページには「初め」と「中旬」の2通りの書き方があるので、最新の案内を確認してください。日本国内で受けた場合は、7月の試験は9月の初め、12月の試験は2月の初めです。予定の月の終わりまでに届かないときは、受験した都市の主催機関に問い合わせます。
JLPTの認定書に、有効期限はありません。ただし、会社や学校が、独自に結果の古さを制限することがあります。
2025年12月の試験から、合格した人の成績書には、総合得点に対応するCEFRのレベルが、参考情報として表示されます。不合格の場合は、CEFRのレベルは表示されず、「*」になります。
留学や進学との関係
日本語学校に入るとき
日本語学校に入るために、JLPTの合格が必要とは限りません。2026年10月以降に入学を予定する学生のCOE申請では、原則として、日本語の試験の証明書、または学校による面接での日本語力の確認が必要です。あわせて、学校が作る確認書類の提出も求められます(出入国在留管理庁)。どの試験が使えるかなどの詳細は、志望校と出入国在留管理庁の最新の案内で確認してください。詳しくは、COEと留学ビザのガイドをご覧ください。
大学や専門学校に進むとき
日本語で授業をする大学では、JLPTのN1またはN2が目安として示されています(JASSO)。専門学校(専修学校の専門課程)でも、N1またはN2に合格していることが、日本語の条件の一つに挙げられています。ほかの条件で満たせる場合もあります。条件は進学先によって違います。詳しくは、日本語学校のあとの進学のガイドをご覧ください。
JASSOによると、N1またはN2程度の力をつけるには、600〜900時間以上の学習が目安とされています。進学したい時期から逆算して、いつ、どのレベルを受けるかを考えましょう。
準備の進め方
- 公式サイトに、各レベルの例題や、公式の問題集の案内があります。まず、自分のレベルの問題の形を見ておきましょう。
- 日本語学校には、JLPTの対策授業があるところがあります。入学前に、学校に確認してください。
- 申し込みの期間は短いことがあります。試験日の数か月前から、公式サイトと主催機関の案内を見ておきましょう。
よくある質問
一度合格したら、有効期限はありますか?
JLPTの認定書に有効期限はありません。ただし、会社や学校が、独自に結果の古さを制限することがあります。
不合格だった区分だけ、もう一度受けられますか?
いいえ。毎回、すべての区分を受けて、基準を満たす必要があります。
年に何回受けられますか?
日本国内では、7月と12月の年2回です。海外では、都市によって、どちらか一方だけのことがあります。
総合得点が基準点を超えていれば、必ず合格しますか?
いいえ。区分ごとの基準点にも届く必要があります。1つの区分でも届かないと、不合格です。
ネパールで受けられますか?
公式サイトの海外会場の一覧に、カトマンズが載っており、主催機関はJALTANです。実施の有無、申し込みの期間、受験料は、JALTANに確認してください。
日本語学校に入るのに、JLPTのN5は必要ですか?
必要とは限りません。学校によって入学の条件が違い、COE申請では、試験の証明書または面接による日本語力の確認が必要です。志望校に確認してください。
次にやること
進学や就職の目標から逆算して、取りたいレベルと時期を決めましょう。日本語学校を選ぶときは、日本語学校の選び方と日本語学校一覧で、JLPTやEJUの対策があるか、進学の実績や支援があるかを比べてください。助けが必要なら、お問い合わせください。このサイトは無料で使えます。入学やビザは保証しません。
出典
- JLPT公式サイト:トップページ(試験日・各ページへの案内)
- JLPT公式サイト:各レベルに求められる言語能力の概要
- JLPT公式サイト:海外の会場都市と現地主催機関の一覧
- JLPT公式サイト:よくある質問
- Study in Japan(JASSO):日本語教育機関
- Study in Japan(JASSO):大学
- 出入国在留管理庁:日本語教育機関に入学する者に係る運用の一部見直しについて
- Study in Japan(JASSO):専門学校
- JLPT公式サイト:成績書へのCEFRレベルの参考表示
- JLPT公式サイト:成績書の送付(結果の通知)
- Immigration Services Agency of Japan
- Study in Japan (JASSO)
