Skip to content

ネパールの食べ物やスパイスは日本に持ち込める?肉製品・乳製品・植物の検疫ルールと、空港での手続き

公開日: · 更新日:

ベッドの上のスーツケースを前に、密封した小さな瓶や布の袋を見ながら考える若い女性

ネパールの味が恋しくなる人は多いでしょう。モモ、干し肉、ギー、アチャール、スパイス、お米や豆などを、日本に持っていきたいと思うかもしれません。しかし、日本には、動物や植物の病気や害虫が入ってくるのを防ぐための、検疫のルールがあり、食べ物の多くは、持ち込みが制限されています。知らずに持ち込むと、食べ物が捨てられたり、重い罰則を受けたりすることがあります。このガイドでは、農林水産省の公式の情報にもとづいて、持ち込みのルールと、空港での手続きを説明します。

下に挙げた公式ページは、2026年11月7日に確認しました。規制は、品目や国によって細かく違い、変わることもあります。このガイドは、基本を知るための地図として使い、持っていく前に、必ず動物検疫所と植物防疫所の最新の案内で確認してください。迷うものは、持ってこないのが安全です。

先に結論

  • 肉・肉製品: ほとんどの場合、持ち込めません。ハム、ソーセージ、ジャーキー(干し肉)、肉まん、肉入りのモモなども対象です。
  • 植物(野菜、果物、豆、穀物、スパイスの原料など): 原則として、輸出国の政府が出す検査証明書を付けて、検査を受ける必要があります。少量でも、お土産でも同じです。ただし、乾燥・加工の状態や包装によって、証明書が不要なもの、検疫の対象外になるものもあります。持ち込みが禁止されている果物や野菜も多くあります。
  • 乳製品(バター、ギー、チーズ、ミルクなど): 手荷物(携帯品)として持ち込む場合は、動物検疫の対象にはなりません。ただし、肉などが入っていると、対象になります。
  • どれも、空港の税関の前に、検疫のカウンターで検査を受けます。 申告せずに持ち込むと、罰則があります。

肉・肉製品(動物検疫)

動物検疫所の案内にもとづいて、説明します。

持ち込めないもの

  • 肉や内臓は、生、冷蔵、冷凍、加熱して調理したものなど、形を問わず、対象です。ハム、ソーセージ、ベーコン、ジャーキー、肉まんも、例に挙げられています。
  • 卵(殻を含む)も、対象です。
  • 肉や卵などを原料にした加工品も、対象です。製造の過程などから、病気が広がるおそれがないことがはっきりしているものは、対象外になることがあります。
  • お土産や、自分で食べるためのものでも、輸出国の政府が出す検査証明書を取るのが難しいため、肉製品や動物由来の製品の、ほとんどは、日本に持ち込めません。検査証明書がないものは、持ち込めません。
  • 免税店で買ったものや、真空パックのものも、例外ではありません。肉が少しでも原料に使われていると、対象です。
  • 口蹄疫、アフリカ豚熱、高病原性鳥インフルエンザなどが発生している国や地域からの製品は、輸入が禁止されています。

乳製品

乳製品は対象に含まれますが、手荷物(携帯品)として持ち込む場合は、動物検疫の対象から除かれます(動物検疫所)。バター、ギー、チーズ、ミルクの粉などは、肉や卵が入っていなければ、動物検疫の対象にはなりません。ただし、肉などの肉製品が含まれていると、対象になります。包装や、中身の表示を確認してください。なお、量、包装、液体のものなど、税関や航空会社など、ほかのルールが関係することがあります。

皮革製品など

革のバッグや、羊毛のセーターのような、完成した製品は、対象外です。

植物(植物検疫)

植物防疫所の案内にもとづいて、説明します。

基本のルール

  • 植物は、原則として、量や用途にかかわらず、輸出国の政府機関が発行する検査証明書(Phytosanitary Certificate)を付けて、輸入の検査を受ける必要があります。 お土産や、少量の個人用でも、同じです。免税店で買った植物も、検査が必要です。
  • 検査が必要な例:苗木、球根、種子、切り花、野菜、果実、穀類、豆類、木材、香辛料の原料、漢方薬の原料など。
  • 検査証明書が必要なものに、証明書がない場合は、廃棄されます。検査を受けずに持ち込むと、罰則があります。
  • 輸入禁止品以外の植物については、日本の輸入許可証は、原則として不要です。ただし、輸入禁止品は、検査証明書があっても持ち込めません。

植物は、4つに分けて考える

植物防疫所の案内にもとづいて整理すると、次の4つです。

  1. 日本への持ち込みが禁止されている植物。(検査証明書があっても、持ち込めません。)
  2. 検査証明書を付けて、輸入の検査を受ける植物。(これが、原則です。)
  3. 検査証明書は必要ないが、輸入の検査は受ける植物。
  4. 検査証明書も、輸入の検査も、必要ない植物。

具体的には、次のように説明されています。

  • 検査証明書は不要だが、検査は必要な植物の条件: 乾燥したもの、乾燥して、さらに圧縮、細断、粉砕、粉末にしたもの、凍結したもの。栽培や、肥料、飼料などに使わないものに限ります。例として、粉トウガラシ、乾燥野菜、乾燥した薬用植物などが挙げられています。
  • 輸入の検疫の対象にならない植物の例: 製茶、乾果(アンズ、イチジク、柿、キウイフルーツ、ブドウ、マンゴー、バナナなど)、砂糖や塩、酢酸、アルコールなどにつけた植物、発酵処理をしたバニラビーン、そして「乾燥した香辛料であって、小売用の容器に密封されているもの」。

持ち込めないもの

  • 土、土が付いた植物: すべての国から、輸入が禁止されています。
  • 果物や野菜の多く: マンゴー、リュウガン、グアバ、ライチ、トウガラシ、柑橘類(かんきつるい)、ナシ、リンゴなどは、例に挙げられている、持ち込みが禁止されたものです。果物や野菜には、国や地域によって、持ち込みが禁止されているものがあります。
  • 機内食: サンドイッチ、カットフルーツなどは、機内で食べて、残りを機内の外に持ち出さないようにします。
  • 持ち込みが禁止されていない苗、種子、穀類、豆類なども、検査が必要です。

スパイス、お茶、乾燥した食品、加工品は?

公式の案内では、次のとおりです。

  • 小売用の容器に密封された、乾燥した香辛料と、製茶は、輸入の検疫の対象にならない植物の例として挙げられています。
  • 一方、香辛料の原料は、輸入の検査が必要な植物の例にも挙がっています。粉トウガラシ、乾燥野菜は、検査証明書は不要ですが、検査は受ける必要がある例です。
  • 穀類、豆類、種子は、検査が必要な植物の例です。
  • 植物を原料にした加工品のうち、病害虫のおそれがないものは、検査が不要な場合があります。ただし、「詳しくは植物防疫所に問い合わせる」よう案内されています。

ネパールのマサラ、スパイスミックス、豆、乾燥野菜、アチャールなどが、どの区分に入るかは、原料、加工の状態、包装によって違います。このガイドでは、一つひとつについて「持ち込める」とは言えません。持っていくものの品目名と状態を、植物防疫所の「輸出入条件検索」や、問い合わせで、必ず確認してください。

空港での手続き

  1. 税関の申告書に、正しく書く。 申告書には、肉製品や、動植物を持っているかどうかを聞く質問があります。正直に答えます。
  2. 検疫のカウンターに行く。 入国審査のあと、税関の検査場の中にある、動物検疫カウンター、植物検疫カウンターで、税関検査の前に、検査を受けます。畜産物は動物検疫カウンター、植物は植物検疫カウンターです。
  3. 肉製品など、動物検疫の検査を受ける製品は、検査の前に開封しない。 検査の前に開けると、持ち込めなくなることがあります。
  4. 検査に時間がかかることがある。 職員が、パスポートや搭乗券の情報を記録することがあります。乗り継ぎや、迎えの時間に、余裕を持ちましょう。
  5. 植物は、検査に合格すると、「植物検査合格証印」が押されます。この印がない植物は、税関検査を受けられません。手数料は、かかりません。

到着の空港では、検査官が手荷物を確認し、探知犬も動いています。持っている物を聞かれたら、荷物の中を見せてください。

違反したときの罰則

肉製品などの畜産物を違法に持ち込むと、300万円以下の罰金(法人は5,000万円以下)、または3年以下の拘禁刑が科されることがあります(動物検疫所)。申告のない畜産物が手荷物から見つかった場合も、罰則の対象です。悪質な場合は、警察に通報されます。動物検疫所の職員は、違法な畜産物を廃棄する権限を持っています。

植物も、検査証明書がないものは廃棄され、検査を受けずに持ち込むと、罰則が科されることがあります(植物防疫所)。

郵便や宅配で送ってもらう場合

国際郵便でも、肉製品などの持ち込みは制限されています(動物検疫所)。植物も、郵便や宅配で送るときは、検査証明書などが必要です。小形包装物と小包郵便物以外の郵便物や手紙で、植物を輸入することは、法律で禁止されています(植物防疫所)。国際宅配便は、植物を扱わない業者もあるので、事前に確認してください。家族に、食べ物を送ってもらおうとするときも、同じルールが適用されます。

持ち込む前に確認すること

  1. 持っていくものを、リストにする。 肉や卵が入っていないか、原料と表示を確認します。
  2. 肉や、肉入りのもの(干し肉、肉入りのモモ、肉入りの調味料など)は、持ち込まない。
  3. 植物(スパイス、豆、乾燥野菜、種など)は、品目ごとに、植物防疫所に確認する。 検査証明書が必要なことが、原則です。
  4. 迷うものは、持ってこない。 日本では、ネパールの食材を売っているお店があることもあります(お店は、地域によって違います。学校や先輩の留学生に聞いてみてください)。
  5. 申告書に、正直に書く。 隠して持ち込むと、罰則の対象です。

薬や、アルコール、たばこなどの持ち込みのルールは、このガイドでは説明していません。税関や、厚生労働省の案内で、確認してください。

よくある質問

ネパールのスパイスは、持ち込めますか?

小売用の容器に密封された、乾燥した香辛料は、輸入の検疫の対象にならない例として挙げられています。一方、香辛料の原料や、粉トウガラシ、乾燥野菜などは、検査が必要です(粉トウガラシと乾燥野菜は、検査証明書は不要)。品目と状態によって違うので、持っていくスパイスについて、植物防疫所に確認してください。検査証明書が必要なのに、証明書がないものは、持ち込めません。

干し肉やモモは、持ち込めますか?

持ち込めないと考えてください。ジャーキーなどの干し肉は、肉製品として対象です。肉入りのモモは、肉入りの餃子や肉まんと同じように、肉を含む食品として扱われるので、ほとんどの場合、日本に持ち込めません。

ギーやバターは、持ち込めますか?

乳製品は、手荷物(携帯品)として持ち込む場合は、動物検疫の対象に含まれません(動物検疫所)。ただし、肉などが入っていると、対象になります。

お米や豆は、持ち込めますか?

穀類と豆類は、植物検疫の検査が必要な植物の例です。持ち込めるかどうか、検査証明書が必要かどうかは、植物防疫所に確認してください。

申告しないで、見つからなければ、問題ないですか?

問題があります。申告せずに持ち込むと、罰則の対象です。肉製品などを違法に持ち込むと、最高で300万円の罰金、または3年以下の拘禁刑が科されることがあります。検査官が手荷物を確認し、探知犬も使われています。

家族に、郵便で送ってもらえますか?

郵便でも、同じルールが適用されます。肉製品などは制限されていて、植物は、検査証明書などが必要です。送る前に、動物検疫所と植物防疫所に確認してください。

次にやること

日本に行く前に、持っていくものを、整理しましょう。ほかの持ち物と、到着後の流れは、日本に着いてからの手続きのガイドと、緊急時と災害のガイドをご覧ください。全体の流れは、ネパールから日本に留学する方法です。お問い合わせはできますが、入学やビザは保証しません。このサイトは無料で使えます。

出典

ガイド一覧
ネパールの食べ物やスパイスは日本に持ち込める?肉製品・乳製品・植物の検疫ルールと、空港での手続き | Nihongo School Finder